協業事例

ドリームパートナーズは
多くのご縁に
支えられています。

  1. HOME
  2. 協業事例
  3. 「コロナ禍に新しい一歩を踏み出せたのは、ドリームパートナーズが背中を押してくれたから」

萬年堂
樋口喜之様

「コロナ禍に新しい一歩を踏み出せたのは、ドリームパートナーズが背中を押してくれたから」

ドリームパートナーズをパートナーとして選んだきっかけは?
今から約400年前、元和三年に創業した御菓子店「萬年堂」に興味を持ってくださったドリームパートナーズの小椋社長が、13代目である私のところに突然訪ねてきたのは、もう6~7年前になります。
新たな場所での出店の打診でしたが、直営店でしか販売していない当時の理由をお伝えし、お断りしました。
いろいろな会社から同じようなお話をいただいてきましたが、お断りすると、その後、連絡が途絶える場合が大半です。
ところが、小椋社長からはその後も何度か連絡があり、他愛ない情報交換をしながらずっとご縁が続きました。次第に距離は縮まりましたが、ビジネスパートナーとなる機会はなく、月日が流れていきました。
一緒に取り組まれている事業内容は?
2020年、思いもよらない新型コロナウィルスの流行で、萬年堂も大打撃を受けることとなりました。お祝い事のご進物として重宝していただいていた主力の銘菓は、宴席の相次ぐキャンセルによって注文が激減、また、店舗がある銀座の人出は大幅な減少で売り上げは厳しく、萬年堂は大きな変局を迎えたのです。
そのタイミングで、ドリームパートナーズから新たな出店の話しが持ち込まれました。売り場は「新橋演舞場」です。
「新橋演舞場」と言えば、銀座で店舗を営む私にとって、非常に親近感のある所。いつもは石橋を叩いてもなかなか渡らないタイプの私ですが、出店に迷いはありませんでした。
すぐに決断できたのは、出会いから長い時間の中で、小椋社長ならば真摯に向き合ってくれるに違いないと、信じられる関係ができあがっていたからだと思います。
2021年、「新橋演舞場」の新春公演から、ドリームパートナーズの直営店である売店「彩(いろどり)」の一角で、萬年堂は看板を掲げることとなりました。
ドリームパートナーズと組んでいかがでしたか?
まさに同じチームという感覚です。
萬年堂にとって直営店以外での販売は初めて。しかも、「新橋演舞場」は演目ごとに客層が変化する特殊な売り場です。
その演目を観にいらしたお客様が一番喜んでくださる商品は何か?と考えるところから、ドリームパートナーズと一緒に取り組んでいきました。
劇場の売店はお土産としてお客様がお持ち帰りになるので、食品の場合、日持ちすることが常識です。当然、私どもも日持ちのする商品を販売することにしましたが、萬年堂が一度はお客様に召し上がっていただきたいのは、彩り鮮やかな目にも楽しい自慢の「上生菓子」です。
それを何気なく伝えたところ、小椋社長が「やってみましょう!」と即答。前代未聞、消費期限が「当日」の「上生菓子詰め合わせ」も店頭に並べることとになりました。固定概念に囚われない小椋社長らしい決断です。
結果は、常識を見事に覆し、日持ちする商品を上回る勢いで上生菓子が飛ぶように売れていったのです。

おかげさまで、嬉しい悲鳴。ドリームパートナーズの販売スタッフだけでは手が足りず、急きょ萬年堂からもスタッフが駆け付け売り場に立ったのですが、両スタッフの間に壁がない。そこにいる全員が萬年堂の御菓子の美味しさを多くの人に知ってもらいたいという想いでひとつになれていると感じました。

店舗運営を委託し、新橋演舞場に出店した経験は、400年以上続く萬年堂の歴史に、また新たなページを開くこととなりました。
ビジネスにおいて新規事業の決断はそう簡単ではありません。しかし、「一歩踏み出せば、新しい景色が見える」という成功体験を肌で感じることができたのは、大きな収穫です。コロナ禍の暗雲が吹き飛ぶくらいの自信になりました。

以来、新橋演舞場での販売は継続しています。演目ごとにドリームパートナーズと一緒に客層を想像しながら商品ラインナップを見直し、創意工夫を加えながら、結果を残すことができています。
今後の取り組みやドリームパートナーズに期待していることを教えてください。
小椋社長は小さな夢を語りません(笑)。いつも明るくスケールの大きな未来を見据えているので、彼と話していると、自然と背中を押してもらっている気持ちになります。
代々当家に受け継がれている掛け軸に、蜀山人の『萬年と かぎれる亀も尾の長き ともにひかれて億兆やへむ』 という書があるのですが、この歌の通り、末長くお客様に愛され生き続ける御菓子をドリームパートナーズの柔軟なアイデアも盛り込んで、商品化できたら嬉しいですね。


----------
創業元和三年 御菓子司亀屋和泉「萬年堂」
十三代目 樋口喜之 様
銀座5丁目に本店を構える老舗御菓子店。
創業から変わることのない情熱によって生みだされる御菓子は、日本人だけにとどまらず、多くの外国人にも愛されている。
http://www.mannendou.co.jp